RYS200とは?最新のヨガアライアンス取得規定を外資OLが詳しく解説

RYS200

日英バイリンガルエージェントの岩本です。このブログは、RYS取得、RYS認定校を目指す方々や、現在RYTとしてカリキュラムを作成する方々に向けて発信しています。

本記事では、前提としてRYS200とはどんな資格か、そしてRYS200を取得するための最新規定について詳細にわかりやすく解説します。

RYS200の取得規定は2020年2月から変更されており、既存スクールは2023年12月31日までにElevated RYS200への更新が必要です。

「え、背景知らない」という方がいらっしゃいましたら、RYS200の規定変更にまつわる背景からどうぞお学びください。

RYS取得に関するお問い合わせはこちらからどうぞ⭐️

RYS200とは

RYS200とは、全米ヨガアライアンスに認定されたヨガスクールが取得できる資格です。
「RYS」はRegistered Yoga Schoolの略で、「200」は200時間のトレーニングを意味しています。

RYS200の資格を持つヨガスクールでは、ヨガインストラクターの資格であるRYT200のプログラムを実施できます。

RYS・RYTには「200」だけでなく「500」もありますが、より取得者が多いのは基礎的なコースとされる「200」です。

RYS認定校となることで、これからヨガ講師の資格を取得したい方に指導ができます。

全米ヨガアライアンスとは

全米ヨガアライアンスとは、アメリカで設立されたヨガ協会です。

日本のみならず世界的に知名度が高く、認定を受けると国際的なライセンスを取得できることになります。

質の高いヨガインストラクターを養成するため、習得する知識やプログラムの受講時間などに一定の水準が定められています。

全米ヨガアライアンスは米国にある協会ですので、RYSを取得する際には、申請後のやりとりを英語で行うことがほとんどです。

RYS200とRYT200の違い

・RYS200は全米ヨガアライアンスに認定されたヨガスクール

・RYT200は全米ヨガアライアンスに認定されたヨガインストラクター

です。

RYS200とRYT200の違いは、ヨガスクールを指しているのか、あるいはヨガインストラクターを指しているのかという点です。

「RYS」のSはSchool、「RYT」のTはTeacherを略しています。

RYS200の最新の取得規定

RYS200は、2020年2月から取得規定が改定されました。

最新の規定を見ていく前に、まずはRYSの新名称から覚えましょう。

古いRYS200の規定は Legacy RYS200 Standards (レガシー)
今回の新しい規定は Elevated RYS 200 Standards(エレベーテッド)

この2つが正式名称です。

正式名称Legacy StandardsElevated Standards
レガシーエレベーテッド
規定改定日2020年2月27日以前2020年2月27日以降
取得対象者・新規取得予定のスクール
・レガシー取得の既存認定校
期限2023年12月31日まで
RYS200 新規定一覧表

そして、

規定は大きく3つのエリアが変更されました。

  • コアカリキュラム
  • リード・トレーナーの要件
  • 認定取得手続き

コアカリキュラム

RYS200のコアカリキュラムは

  • 4つの教育エリア
  • 12個の必須履修技能(コアコンピテンシー)
  • 必須履修技能に付随する副項目(サブコンピテンシー)

が細かに設定されることとなりました。

4つの教育カテゴリと必須履修技能

Techniques, Training, PracticeAnatomy & PhysiologyYoga HumanitiesProfessional EssentialsElective Hours
テクニック・練習・実践解剖学・生理学ヨガの人文科学基本専門技術選択時間
75時間30時間
(内、20時間のオンライン学習が可能)
30時間
(内、20時間のオンライン学習が可能)
50時間15時間
RYS200教育カテゴリ

従来のレガシーは、200時間をどのように配分するのかがカリキュラム構成の中心となっていましたが、新しい基準は、教育カテゴリと教える内容に細かな指定が追加されました。
これは、「RYS200の規定が変更された背景」で説明した「統一性」向上のためですね。

一覧表にも記載ありますが、200時間のうち、合計40時間はオンライン講義が可能となりました。(オンラインOKなのは2つの教育カテゴリのみ)

そして、認定校が受講生へ「200時間修了おめでとう!君、合格!」と出す前に、
必ず、受講プログラムで習得した「知識」「スキル・技能」「経験」を審査・査定しなければなりません。いわゆる全てを網羅した卒業試験ですね。

必須履修科目等は、ヨガアライアンス公式サイトに掲載されていますので、
そちらをご確認ください。

ヨガアライアンス公式サイト(英語)

RYS申請ガイドブック(日本語)

リード・トレーナーの要件(LT)

エレベーターRYS200では、全てのリード・トレーナー

  • E-RYT500を保有していること
  • 200時間のうち、最低150時間をリード・トレーナーが教える・指導すること

が必須となりました。

また、各スクールは最大5名までのリード・トレーナーの登録ができることとなりました。

レガシー版はE-RYT200または、E-RYT500のどちらかでもよく、65時間をリード・トレーナーが指導していれば問題なかったのですが、条件が厳しくなりました。

リードトレーナーの要件については、受講生と講師にそれぞれ評価アンケートのようなものをとって、統計の結果、変更することとなったそうです。

当たり前ですが、指導する人のクオリティが高いほどプログラムに安定性をもたらしますし、信憑性もありますよね。(背景解説の記事はこちらから

RYS申請アプリケーションプロセス(認定取得手続き)

RYS認定取得の手続きも変わりました。

まず、レガシー認定校は2023年12月末までにエレベーテッドに変更してください。
この変更時にはもちろん審査がありますので、改定された規定値に従ってカリキュラム・プログラムの構成を適宜変更してください。

審査基準

手続きの変更に伴って、「審査」そのものが厳しくなっています。
より厳重警戒しているわけです。

時間配分があっているから合格!
必須技能が項目に入っているから合格!

のような簡単な審査ではございません。

提出する全ての資料に目を通して、

・各資料の内容に誤差がないか
・矛盾がないか
・教育プログラムとして適切な内容か
・ヨガアライアンス推奨のポリシーに違反していないか、

のように、細かく細かくチェックされるのです。

また、ヨガアライアンスの審査チームは
常日頃よりオペレーション改善、基準値・規定の見直し等も行なっていることからか、
提出資料やカリキュラム内容の品質チェックを隅々まで行なっている傾向にございます。

審査チームの誰がみても合格を出してもらえるような申請準備を行うことが大切です。

必要提出書類

申請に必要な書類は、ざっくり10個ほどございます。

  • トレーニングマニュアル
  • シラバス
  • スケジュール(工程表)
  • ポリシー
  • 趣意書
  • 卒業証書フォーマット
  • 講師陣の経歴詳細
  • 受講生の選定基準詳細
  • 受講生と講師の比率
  • カリキュラムと時間配分
  • アセスメント評価基準詳細

これらを詳細に資料に詰め込んで、提出する必要があります。

そして1つ1つの資料に細かい指定要件がついて回ってきます。
正直なところ、準備が大変で面倒ですし、何をどう書いたらいいのかわからないことだらけだと思います。

具体的にどういった書類を用意する必要があるのかは、趣意書ポリシーステイトメントについての記事を参考にご覧ください。

内容が薄すぎるともちろん審査落ちしてしまいますし、
これで大丈夫でしょう!と信じて提出したら
後から「これが書いてない」「あれが足りない」「こうゆう場合はあなたのスクールはどう対処するの?」と突っ込まれて手直しが発生したりします。
算数で例えると、応用問題のようなツッコミがくるわけです…

これらの書類がすべて揃って、「申請」及び「提出」ができます。

RYS200の認定取得手続き後はどうなる?

RYS200の認定取得手続きにあたって、重要なことをここで共有します。
「申請」ボタンをクリックしたら一切後戻りできません!要注意!

申請後は、ヨガアライアンスの審査チーム内で細かいチェックがスタートします。

審査落ちの2種類のパターン

審査落ちにも大きく2つの種類がありまして、

パターン①:即審査落ち(ほとんどの資料の改訂、再提出をしない限り合格にはならない)
パターン②:ほとんどの資料は諸条件を満たしているが、数箇所のみ修正を行えば合格できる。

前者は資料をまた一から作り直しに近い作業を行う必要がございます。(または再審査不可)
後者はヨガアライアンスのサポートを受けながら指摘箇所を訂正すると再審してくれます。
(ヨガアライアンス的にも認定を与えたいので改善点・修正箇所を教えてくれます)

間違いなくパターン②を目指しましょう。

合格後、メンバーシップフィー(会費)を支払い、RYS200の認定マークを受け取って、
晴れてRYS200として活動ができます。

認定マークに関しても規定規約があるので、また後日のブログで解説します。

C&E InternationalではRYS取得サポートを提供しています。

ざっくりと改定版RYS200の規定を説明しましたが、準備すること盛り沢山です。
やり方、ノウハウがわからなければ、準備に取り掛かる以前に情報収集で時間がかかりますし、
申請後のやりとりでは英語が中心になるので、翻訳機能を使ってもなかなか意味を理解できない時もあろうことと存じます。

申請には準備から始まり、手続き、審査、審査後の修正など、米国とのやりとりが頻繁に執り行われますので、1人で悩まず、ぜひ、C&E International にご相談くださいませ。
当方のサポート(RYS 申請代行)の流れはこちらのC&E International 公式サイトに記載しておりますので、ぜひご覧ください。

それでは、また次回をお楽しみに!

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