民泊・Airbnb運営にあたっては、ハウスマニュアルを作成することが重要です。本記事では、そもそもハウスマニュアルとは何なのか、なぜ必要なのかをわかりやすく解説します。
これからハウスマニュアル・ルールブックを用意する方に向けて、作成時の記載項目や重要なポイントもまとめました。
私は現役の民泊運営会社員で、実務経験と知識をもとに、英語を含む3か国語に対応したハウスマニュアル作成サービスを提供しています。
ハウスマニュアル作成に関するお問い合わせはこちらからどうぞ。
ハウスマニュアルとは
ハウスマニュアルとは、民泊宿泊者に向けて、部屋のテレビやエアコン、Wi-Fiなど、家電や設備の使い方をまとめたマニュアルのことです。
ゲストに伝わる言語での説明や、イラスト・画像を組み合わせて、できるだけわかりやすく作成します。
民泊・Airbnb運営にハウスマニュアルが必要な理由
民泊・Airbnb運営にハウスマニュアルが必要な理由は、以下の通りです。
- リスク・トラブル対策
- 問い合わせ対応の効率化
- 良いレビュー評価の獲得
それぞれの理由について詳しく解説します。
リスク・トラブル対策
ハウスマニュアルを作成すると、ゲストの宿泊によるリスク・トラブルを対策できます。
ゲストの持つ習慣や生まれ育った環境によって、常識や価値観は異なるものです。日本における常識との違いが、思わぬトラブルの原因になることがあります。
例えば、
・洗濯機の使用方法がわからない
・トイレにトイレットペーパー以外のものを流す
といったようなことが想定されます。
起こり得るリスクやトラブルを考えると、事前予防としてハウスマニュアルを用意しておくことは重要です。
問い合わせ対応の効率化
ハウスマニュアルの作成により、問い合わせへの対応時間の削減が期待できます。
仮にハウスマニュアルがなかった場合、
「お湯が出ない」
「電子レンジの使い方がわからない」
とゲストが困ったときに、ホストへ問い合わせる必要があります。
ゲストが家電や設備について疑問を持つたびに、ホストが回答しなければなりません。
また、そのような問い合わせを深夜に受ける可能性もあります。
外国人観光客は、日本の住宅設備に不慣れな場合が多いです。
初めからわかりやすいハウスマニュアルを用意しておけば。問い合わせの回数が減り、ゲストとホスト双方にとって効率的です。
良いレビュー評価の獲得
ゲストに快適な宿泊環境を提供し、良いレビュー評価を獲得するためにもハウスマニュアルの作成は必要です。
ハウスマニュアルを用意していないと、前述したリスクやトラブル、問い合わせ数が増えやすくなります。
また、トラブルや問い合わせへの対応が遅ければ、さらに不満が募る場合もあります。
結果として低評価がつき、新規の予約が入りにくくなってしまうのは大きな損失です。
適切なハウスマニュアルの作成には手間がかかりますが、リスクを考えるとコストをかけるべきと言えます。
ハウスマニュアル・ルールブックに記載する項目例
ハウスマニュアル・ルールブックに記載する、一般的な項目を紹介します。
ゲストに宿泊施設の情報を伝える「ハウスマニュアル」とあわせて、守ってほしいことを伝える「ハウスルール」も設定しましょう。
ハウスマニュアルの項目例
ハウスマニュアルには、以下のような快適な滞在に役立つ情報を記載します。
・Wi-Fiの設定方法
・宿泊する部屋と建物の概要
・家電の使い方
・設備の使い方
・ゴミの捨て方
・洗濯物の干し方
・布団の敷き方
・火災報知器・煙感知器の場所
・救急用品の置き場所と使い方
・周辺施設の紹介
・緊急時の対応方法と連絡先
民泊に到着されたゲストの多くは、まず「Wi-Fiのパスワードを知りたい」と考えることが想定されます。初めにWi-Fiのパスワードを記載するのは、自然にハウスマニュアルを開いてもらうための一つの手です。
また、ハウスマニュアルにはゲストを歓迎するウェルカムメッセージを添えると、素敵なおもてなしになります。
ハウスルールの項目例
日本では、民泊運営者へのハウスルールの作成が義務付けられています。
以下のような項目について、ゲストに守ってほしいことを記載しましょう。
・チェックイン・チェックアウトの時間
・ペットの同伴
・最大宿泊人数
・パーティーやイベント開催
・喫煙・禁煙
・火災の防止
・騒音の制限
・ゴミの適切な処理
・土足での入室
・駐車場の利用
・商業目的の写真や動画の撮影
例えば喫煙・禁煙についてであれば、「施設内はすべてのエリアが禁煙です」といったように、具体的なルールを記載します。
ハウスルールには、必須項目と施設や状況によって追加すべき項目があります。
ご自身での資料作成が不安な方は、お気軽にご相談ください。
ハウスマニュアル作成のポイント
ハウスマニュアルを作成するにあたって特に大切なポイントをまとめました。
- 英語での作成は必須
- 快適な運営には多言語への対応が重要
- 誰にでもわかりやすい内容
これらのポイントを押さえていないと、せっかく用意したハウスマニュアルを見てもらえなかったり、理解してもらえなかったりする場合があります。
お部屋を正しく使用し、快適に宿泊してもらうために重要なポイントです。
英語での作成は必須
民泊ハウスマニュアルは、基本的には英語での作成が必須です。
インバウンド需要が高まり、民泊は訪日外国人観光客の宿泊先として注目されています。
仮にハウスマニュアルを日本語のみで作成すると、当然ながら日本語が分からないゲストには読めません。
日本の生活様式に不慣れなゲストが安心して滞在できるよう、できるだけ理解されやすい言語で作成することが大切です。
快適な運営には多言語への対応が重要
民泊を快適に運営するには、多言語に対応したハウスマニュアルの作成をお勧めします。
理由は、英語を母国語としない韓国や中国語圏からの訪日外客が多いためです。
2022年度は訪日外客の総数3,831,900人のうち、以下のような内訳となっています(※)。
・韓国:1,012,700人
・中国:189,000人
・台湾:331,100人
・香港:269,300人
※参照元:日本政府観光局(JNTO) 訪日外客数(2022 年 12 月および年間推計値)
韓国や中華圏は日本との距離が近く、今後も多くの旅行者数が見込まれます。
英語に加え、インバウンド主要国の言語である韓国語・中国語にも対応することで、多様な訪日外客に理解されやすいハウスマニュアルを用意できます。
誰にでもわかりやすい内容
ここまでは言語について触れましたが、さらに文字だけでは伝わりにくい内容や文字を読まない人にも配慮し、誰が見てもわかりやすく作成することが重要です。
文字情報が多すぎると、ゲストによっては敬遠されてしまったり、理解するのに疲れてしまったりする可能性もあります。
ハウスマニュアルの説明は簡潔にし、直感的にわかりやすい画像やイラストを適宜使用することをお勧めします。
「文字を読まれない」ことも想定して、できるだけわかりやすく理解を得られるような資料作りを心がけましょう。
3ヶ国語に対応!民泊ハウスマニュアルの作成をお任せ
民泊ハウスマニュアルは、ホストとゲストが協力し、快適な滞在を提供するために必要不可欠なものです。
また、安心安全な民泊運営を続けていくためにも、お部屋の使い方についてゲストからの理解を得ることは重要です。
適切なハウスマニュアルを作成し、リスク・トラブルを事前防止しましょう。
ハウスマニュアルの作成には時間がかかる上、テンプレートや翻訳機能のみでは、施設に適した正しい変更・追加が難しい場合があります。
当方が提供するサービスでは、
・日英
・日韓
・日中
の3ヶ国語に対応し、ハウスマニュアル・ルールブックなどの民泊運営に必要な資料を作成しております。
民泊運営会社員としての経験から、起こり得るリスク・トラブル、宿泊者様のお部屋の使い方の傾向を把握しております。
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